おりーぶとの出会い
おりーぶの誕生のきっかけは、生きづらさを抱えた4人の女性とのかかわりからでした。
自助グループの、会場として大津バプテスト教会のおりーぶ館をお貸しいただいたのがスタートで、そのままおりーぶという名を頂きました。
行き場のない方や、不健康な環境に身を置いている女性を多く見ているうちに、頑張ることに疲れた女性の回復の場所とメンタルケアの必要を感じたのがきっかけです。
回復というゴールに行きつくには、安全な居場所と仲間のかかわりがとても重要な役割を果たすと感じました。
私たちが大切にしていること
特に依存症の問題を抱えた女性に対する社会の目は決して温かいとは言えません。
問題なのは、その人たちは依存症になる前に生きていくのが辛かったわけで、対象となるものに病的に依存することになったというところです。
わたしたちが大切にしている、回復のプログラム12ステップの中の平安の祈りの一部分。
変えられないものを受け入れる心の平安と、
変えられるものを変える勇気と、
その違いを見極める知恵を
というのは、真理は私たちの自分なりの中にはないということを認めるというところから始まることを教えてくれます。
認めることが出来ると、考え方が変化していきます。
り・ぼーん=新しく生まれ変わる。
それは、ハイヤーパワー(神のような存在)にお任せの生き方を選び取ることから始まります。
一人ではなく、仲間とともに
多くの困難な問題を抱えた女性たち…特にDV被害者や依存症の問題で、家庭生活の破綻や社会との断絶を経験した女性の支援には心の問題をはずして考えることはできません。
自分なりのやり方を繰り返し、今度こそはと思っていたのにもかかわらず、やはりうまくいかなかったという経験は、負の連鎖を生みます。
社会的に孤立したり、排除されたりした経験ゆえに、人は信じられないと言いながら、勘違いの愛に期待をしてしまって何度も傷ついた経験を、自己責任と断罪することで人は変われません。
当人の気づきと気持ちを喚起するためにプログラムをいくつか用意するのですが、一人で頑張るのではなく、生きづらさからの回復を目指している仲間と一緒に分かち合いをすることで、希望や勇気が与えられます。
自己嫌悪から自己義認へと意識が変わった時、本当の自分を取り戻していけるのではと考えるようになりました。
もちろん全員が同じように回復していくとは限りません。
失敗をしても考え方と行動が変われば結果が変わってくる、というところを思い出すことができたらそれでいいのではないかと考えながらの毎日です。
人間の力や世の中の常識の中には絶対的なものは見つけられません。
12ステップのプログラムやスキーマ療法(認知行動療法)のプログラムに取り組んでいくと、「真理は私たちを自由にします」とハイヤーパワーが教えてくれます。
感謝を込めて
これまで、おりーぶの日々が何も問題のなかったことはありませんでした。事故や事件、もちろん私の未熟さから来る数々の失敗もあった中でも、希望の火は消えることがなく、その都度助け手が現れ良い方向に導かれて来ました。
本当におりーぶは恵まれて今日まで参りました。
現在おりーぶでは、事務スタッフを含め13人のスタッフが、自分の得意分野で日々研鑽をしつつ支援にあたっております。もちろんその時々に在籍しておられた職員さんにも力を頂きました。
そして様々な分野で側面からお支えくださった方々がおられます。
重ねて15年を迎える今、ここから旅立った多くの女性たちと、現在のメンバーあってのおりーぶであることを感謝しながら、おりーぶの取り組みを紹介させていただきました。
なお一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。
おりーぶ理事長
山本 良子