2018年9月20日

大舞台でも、堂々と・・・!

今回記事を担当させていただきます、おりーぶ看護師 わみぃです。

先日、彦根市文化プラザにて更女会の総会へ行ってまいりました。
理事長が講演され、
その後、寮長の”キャンディー”、おりーぶ4年目の”みなみ”が
登壇し自身の体験談を語りました。

キャンディーの体験談は、
初めて耳にされる方にとっては衝撃的だと思います。
物心ついた時にはもう既に日常に薬物が溢れていて、
「薬物がいけないものだなんていう認識がなかった」ということ・・・。

私は中学生の時に薬物について初めて知り、
これはともかく【ダメ、ぜったい】という認識以外もっていなかったので、
意志も知識も選択肢も与えられることもなく
薬物とともに生活している子どもたちがいるという現実は、
とてもショックで、複雑な気持ちになりました。

ただ、キャンディーはおりーぶに来てから日々を重ねる中で
「薬物がなぜいけないのか」ということが腑に落ちて、
回復のきっかけである”感謝”が芽生えるまで、
彼女自身かなりしんどい時間を過ごしたこと、
そして、それらを辛抱強く乗り越えてきたこと、
今でも”欲求”と向き合いながら生きているということも現実です。

そして同じような経験・思いをしてきた後輩たちの回復を
心から願いながら寮長の立場になり、
おりーぶの仲間たちにとって心から信頼される存在にまでなっていること。
これはキャンディーの人生に起こった奇跡であり、
彼女自身が歩んできた軌跡の、ひとつのかたちなのだとも思います。

そして、みなみ。みなみはとても純粋でまっすぐです。
小さい頃から周りを気遣い、自分の気持ちに蓋をし続けて生きてきました。
そのことで、摂食障害を発症し、過食のために万引き・窃盗での再犯を繰り返す
という行為に繋がっていました。
みなみにとって回復のきっかけになった気づきは、
「過去が悪いんじゃない、過去以上に自分の”今”が汚いんだ」と自覚したときだそうです。

私もそうですが、
自分にとって都合の悪いことが起こった時、
つい誰かの、何かのせいにして、
自分自身を見つめ認めることを回避してしまいがちです。

問題の大小を問わず、
自分を偽って生きることでの自分自身への弊害は、
家族関係や社会生活にまで影を落とすのだと、
今回みなみのお話を聞く中で、
私自身がおりーぶに繋がった経緯とも重なる部分があり、心に響き、心が痛みました。
そして、3年以上の時間をかけて、
自分自身の心と生き方を見つめ続けてきたみなみには、
おりーぶで養ってきた、周りに振り回らない冷静な目とマイペースを強みに、
自立に向かっての自信を重ねていってほしいなあと願っています。

依存症の場合、風邪やケガが回復したときの”回復”のように、ぬか喜びに浸れないのも現実です。
(例えば、快気祝いにアルコールを摂取した瞬間に、それまでの努力は水の泡に・・・
ということになります。体調や気分不良で過剰服薬したら逆戻り・・・なんです。)

だからこそ、昨今福祉領域でよく言われる【切れ目のない支援】は、
依存症者に対してもその通りで、
回復過程と社会復帰後に及ぶまで連続性のある支援と地域連携の輪が
欠かせないのだとも言えます。

”キャンディー”、”みなみ”の
体験したものにしか言い表せない生の声は、
きっと、お聴きくださった方々の胸に残り、
これからの支援に繋がっていくことと確信しております!

彦根市更女会の皆様、貴重なご機会をありがとうございました。

投稿者 おりーぶ : 16:04 | 日常の様子 |

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